マーケティングマネジメント
マーケティングマネジメントとは、マーケティングという言葉同様、広範な概念を含みます。
ここでは、プロジェクトの成果物を売上・利益として収穫する、営業・マーケティングのマネジメントとします。セオリーとして体系だったものは見かけませんが、プロジェクトは課題解決への投資であり、その成果を計画的・組織的に収穫することこそ、投資目的の達成そのものであり、最重要なフェーズと言えるでしょう。
潜在的キャズム
● 開発組織<>営業組織の目標不整合
資金の流れ、成果評価の異なる組織間の溝です。
開発組織は、論理的かつ計画的に成果物を作り出します。これは投資を得るという経営判断に必然の作法です。
一方で、営業系組織は、短期の売上確保がその目標であり評価です。日々、異なるカスタマーとの整合に努力し、経費は営業経費として、粗利益から確保せねばなりません。
この大きく異なる組織間で、成果物を媒体にして、コミュニケートし、短期・中期の計画達成を狙う構造が必要です。
営業は、開発は顧客を理解していないのでは、という懸念を、開発は、製品・サービスをその意図を訴求すれば売れるはず、という懸念を持っている構図は一般的かもしれません。
商品・サービス系においては、売れるか・売れないか、といった創りこまれた価値の評価だけでなく、売るか・売らないか、の組織間の実行計画の整合でもあります。
プロジェクト成果として創りこまれた価値が高ければ、売る手間・コストは低くて済むでしょうし、逆の場合は、目標売上達成へ、売るコストは増大するでしょう。
キャズムを繋ぐ知恵
● 変革の提供視点
既出の図上で、変革提供のスキームを確認すると、意図を実務バリューチェーン上にて、如何に効果的に市場へ伝え、如何にその反応を吸収し対応するか、が目的になる取り組みです。
バリューチェーン上の各組織との連携、市場(見込み客・顧客)とのコミュニケーションの2点に絞られます。
マーケティングコミュニケーションについては本サイトのスコープから外れますので、連携についてその有効策を検討します。
(つづく)
● 戦略と戦術の摺り合わせ
(つづく)
● 課題チェーンによる見える化・迅速化
(つづく)