ライフサイクルマネジメント
戦略策定と実行確認が交差する商品事業のライフサイクル空間
● 商品のライフサイクルとは
商品ビジネスにおいて、技術情報管理、製造管理、販売管理まで、幅広くその手法やツールが紹介されてるプロダクトライフサイクルですが、本サイトでは、ポートフォリオ、プログラムの視点から、ライフサイクルを捉えます。
- 商品鮮度軸
事業計画と実売上の差異検証から始まる事業のPDCAサイクルで、商品の競争力の観点で鮮度確認が行われます。
- 戦略軸
商品の対象市場が、市場のライフサイクル上のどのフェーズと捉えるかによって、基本戦略が異なります。実施した戦略を戦略サイクルにおいて、その効果を確認が行われます。
● 二つのライフサイクル軸~商品と市場
このように商品には二つのライフサイクルがあります。発表・出荷から営業終了・製造終了・サービス終了に代表される商品の一生と、もうひとつは、参入している市場のライフサイクルです。黎明期、成長期、成熟期、衰退期に代表される市場の一生です。
例えば、製品ライフサイクルを5年とし、市場の一生を15年とすれば、経営的に3世代でその市場でのビジネスを完了させねばなりません。
● プログラムマネジメント的に言えば
企業は、商品を成熟させ、その使用価値を提供することで、顧客と顧客満足を得ようとします。同時に、技術的・製造的・販売的なアセットを社内に蓄積しようとします。
これら商品開発投資の想定するベネフィット(実益)を活用しながら、市場でより優位に事業展開し、成熟・衰退以降は、他の事業展開を意図することが、ライフサイクルのプログラムとなるでしょう。
このライフサイクル視点に立ってみれば、ビジョン・ミッション、計画策定・投資ポートフォリオへの影響要因
が多数存在し、大きな事業サイクルを駆動することの必要性が認識できます。
このライフサイクル管理こそが、イノベーションマネジメントの骨格となるべきものです。
● 文献
ライフサイクルに関する私のお気に入り書籍は、ジェフリームーア著のライフサイクルイノベーションです。
ライフサイクルを描き、そのプログラムを企画してみましょう。事業経営の変革テーマそのものになるはずです。